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田七人参|効能と産地

田七人参
田七人参
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田七人参の効能

田七人参(Panax notoginseng)は、ウコギ科の多年生植物であり、中国南部を中心に栽培されている高価な漢方薬の一種です。日本では「でんしちにんじん」と呼ばれていますが、中国では「三七(さんしち)」の名称で広く知られています。

田七人参は、高麗人参や朝鮮人参と同じウコギ科の植物ですが、それらとは異なる成分特性を持っています。特に、以下のような効能が期待されています。

豊富なサポニン(ギンセノサイド)を含有

田七人参には、多種類のサポニン(ギンセノサイド)が含まれています。特に、心血管系の健康維持に役立つとされる「ノトギノサイド」という成分が豊富に含まれています。高麗人参よりもサポニンの含有量が多いといわれており、健康食品や漢方薬として重宝されています。

止血と血行促進の両方の働きを持つ

田七人参の大きな特長は、止血作用と血行促進作用の両方を兼ね備えている点です。一般的な止血剤は血流を抑えることで効果を発揮しますが、田七人参は傷口の止血を助ける一方で、血液の循環を良くする働きもあります。そのため、出血性疾患や血行不良に伴うさまざまな症状の改善に用いられます。

抗炎症・鎮痛効果がある

田七人参には、炎症を抑える効果があるとされています。古くから打撲や捻挫、腫れの治療に使用されてきました。特にスポーツをする人や、関節痛・筋肉痛を抱えている人にとって有用な成分が含まれています。

心血管系の健康維持に役立つ

血流を改善し、血圧を調整する働きが期待されるため、高血圧や動脈硬化の予防に役立つとされています。また、血管の健康を維持することで、脳卒中や心筋梗塞のリスクを軽減するといわれています。

美容・アンチエイジング効果が期待される

田七人参には強力な抗酸化作用があり、老化の原因となる活性酸素を抑える働きがあるとされています。肌のくすみやシワの改善、血色の良い健康的な肌の維持にも寄与すると考えられています。

田七人参の産地

田七人参は、主に中国の雲南省文山州および広西チワン族自治区の限られた地域で栽培されています。

雲南省文山州

文山州は、田七人参の最高級品が生産される産地として広く知られています。特に、この地域で生産された田七人参は「文山三七」と呼ばれ、品質の高さが評価されています。文山州の気候や土壌条件が田七人参の生育に適しているため、長年にわたり高品質な田七人参が栽培され続けています。

広西チワン族自治区

雲南省に隣接する広西チワン族自治区でも、田七人参が一部栽培されています。ただし、文山州産のものと比べると、生産量や品質に差があるとされています。

田七人参は、標高1,200メートル以上の山岳地帯で栽培されており、適度な湿度と肥沃な土壌を必要とするため、栽培できる地域が限られています。そのため、市場に出回る田七人参は希少価値が高く、高品質なものほど高値で取引されています。

まとめ

田七人参は、中国雲南省文山州を中心に生産される貴重な漢方薬であり、血流改善・止血作用・抗炎症効果などの多くの健康効果が期待されています。特に、止血作用と血流促進作用を同時に持つという独特な特性を持っており、伝統医学だけでなく、近年では健康食品やサプリメントとしても人気が高まっています。

質の高い田七人参は「文山三七」としてブランド化されており、日本を含む海外市場でも高い評価を受けています。健康維持や美容のために、適切に取り入れることで多くのメリットを享受できる植物といえるでしょう。

 

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